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成田 奈緒子氏

小児脳科学者に教わる!困難に立ち向かう力の育て方

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 12月9日(金)子育て科学アクシス 代表 成田 奈緒子氏による「小児脳科学者に教わる!困難に立ち向かう力の育て方」と題した講演会をZoom配信いたしました。
 発達障害や引きこもり・不登校など、今の子どもたちの抱える問題は多様化、複雑化しています。しかし、こうした子どもたちの保護者への支援を通し、生活習慣を変えることで、多くの子どもたちの状態に改善が見られたと成田氏は語ります。遺伝的な脆弱性(精神疾患のなりやすさなど)を多く持つ子どもほど、ポジティブな成育環境や経験によって思春期以降の性質がよくなる傾向にあるというデータを示した成田氏は、「育てにくい子」ほど親の関わり次第で大きく伸びるのだと力強く伝えました。
 成田氏は、子育てを「脳育て」と定義した上で、その過程を「家の建築」にたとえて説明しました。順番に1階=「からだの脳(睡眠・食事・運動で育つ)」で土台をしっかり固め、次に2階=「おりこうさんの脳(言語・勉強・スポーツ等の学習)」、最後に電気が配線された状態=「こころの脳(論理的思考力や問題解決力)」を育てていきます。成田氏はこの順番と、これらがバランスよく積み上がっていることが非常に大切だと述べました。特に「からだの脳」育ては重要で、毎日の就寝時間と起床時間を守り、睡眠時間を生活の軸に置いて、その他の活動の予定を入れることを推奨しました。また、脳には可塑性(作り変えられる力)があるため、子どもが何歳になっていても、生活習慣を見直すことから始めれば、「脳育て」は可能だとしました。
 その上で、困難に立ち向かう力(レジリエンス)に言及。レジリエンスは、自己効力感、社会性、ソーシャルサポートという3つのパートからなり、このうちの「ソーシャルサポート(周囲の人から支援や協力を受けていると感じられるかどうか)」に注目した実験とその結果を紹介しました。親ができることとして、日常生活では子どもが何かできるようになったときに褒めるより、できないことを含めてまるごと認める姿勢が大事だとしました。「自分は誰かに支えられている」という実感は、不安を取り除き、脳機能の働きに良い影響を与え、レジリエンスを高めることに繋がると解説しました。
 自立とは、「困っていることを人に伝え、助けを受けながら自分の能力を発揮できるようになることだ。」と語る成田氏。そのために必要な「脳育て」の基本的な実践方法を学び、親としての在り方をふり返るきっかけを得られる講演会となりました。


成田奈緒子氏
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成田奈緒子
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