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草本 朋子氏 × 高濱 正伸

「自分が動くことで世界が変わると思える子どもの育て方」

こちらの動画は、開始より05分00秒間どなたでもご視聴いただけます。

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 2月15日(火)、長野県白馬村に2022年9月開講予定の「白馬インターナショナルスクール」の設立準備財団 代表理事を務める草本 朋子氏をお招きし、「自分が動くことで世界が変わると思える子の育て方」と題し、高濱正伸との対談をzoom配信致しました。
 草本氏は、東京大学卒業後、外資系企業での勤務を経て、出産後に白馬村の環境に惹かれて移住。豊かな自然に囲まれ、地域全体で子どもの成長を見守ってもらえる白馬村は、子育てにベストな環境だといいます。
 その後、地元高校の運営のサポートに携わるようになった草本氏。全国募集で集まった生徒のうち、環境保護に向けた自主的な取り組みで街の人を動かしていった3人を紹介し「自然にふれる経験をしないと大自然を守りたいという気持ちが自分事になって沸いてこない。」、「まずは知ることで世界が広がり、次に行動を起こすことで人と繋がり、気づいたら社会を変え未来を切り拓いていける。」と語りました。
 講演後半では、草本氏からの「子どもの本質は昔と今で変わっているか?」という質問に高濱が回答。高濱は「本質的にどの時代も幼児は変わってない。それよりも親自身が情報に振り回されて、小学生ぐらいから変わってしまう。やらされて生きてきた子はどこかで壁にぶつかる。子どもの心が何にワクワクするかだけを見つめてほしい。そして親こそ自分が何に心が動くか見定めて。」と伝えました。
 また「国際的視野を持たせるために親ができることは?」という参加者からの質問に、草本氏は「子どもだから分からないと思わず、一緒に国際情勢の話をしてみて。考えを聞いてみると、必ず子どもなりの意見を持っている。正解がない問いが世の中にあることを知ることが大事。」と回答。高濱も「大人はちゃんとしたことを言おうとしなくていい。高学年以上は大人の本音を知ることで心が活性化する。」と伝えました。
 さらに「世界を変えるために小さいうちに身につけた方がいいことは?」という質問に草本氏は「好きなこと・得意なことに邁進させるのがよい。それに加えて、親の興味の範囲で機会を与えて、いろんなことをやらせるのもいいと思う。」と述べ、高濱は「外に出て、自分で遊びを決められる環境に放つのが大事。遊びをやり込むことで子どもは育つ。親が与えられるのは機会だけ。」と語りました。
 そのほか「草本さんの子育てのこだわりは?」や「AIが進化する時代、中高生の間に身につけるべきスキルは?」といった質問にも回答。高濱は「高校生との距離感やフォローの仕方が素晴らしい。」と草本氏を絶賛、エールを送りました。
 両氏とも点数主義的から人物主義的な評価重視へと受験システムが今後さらに変化していくだろうと指摘し、子どもの主体的な取り組みの親のサポート方法や向き合い方について考え直す時間となりました。

登壇者プロフィール
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草本 朋子氏(くさもと ともこ)
一般財団法人 白馬インターナショナルスクール設立準備財団 代表理事
東京大学経済学部卒。モルガン・スタンレー東京支店、NY本社勤務後、カリフォルニア大学バークレー校 Haas School of Business で経営学修士号(MBA)を取得。ゴールドマン・サックス東京支店、NY本社のプライベイートエクイティ部門で投資業務に従事。長女の出産を機に金融業界を引退後、三児の母となる。長野県白馬村の大自然に魅了され、子育てのためオーストラリア人の夫と2009年より白馬在住。2017年4月、白馬インターナショナルスクール設立準備財団を設立、2022年に中高一貫のインターナショナルボーディングスクール開校を目指して奮闘中。持続可能性と気候変動問題にも関心が強く、元アメリカ副大統領アル・ゴア氏によるClimate Reality Projectの研修に2度参加。 2019年4月より共同代表として白馬SDGsラボを主宰し、白馬で持続可能性を推進すべく様々な委員会や協議会に参画。また、白馬中学校の運営協議員、白馬高校のグローバルコーディネーターとして白馬の公教育にも深く関わる。

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)
1959年熊本県人吉市生まれ。
県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。
東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。
花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。
算数オリンピック作問委員。日本棋院理事。
1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、年間約10000人を引率。
各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。
障がい児の学習指導や青年期の引きこもりなどの相談も一貫して受け続け、現在は独立した専門のNPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」として運営している。
公立学校向けに、10年間さまざまな形での協力をしてきて、2015年4月からは、佐賀県武雄市で官民一体型学校「武雄花まる学園」の運営にかかわり、市内の公立小学校全11校に拡大されることが決定した。
ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺ~』シリーズ、『メシが食える大人になる!よのなかルールブック』など、著書多数。関連書籍は200冊、総発行部数は約300万部。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、朝日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場している。
ニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー、NHKラジオ第一「らじるラボ」の【どうしたの?~木曜相談室~】コーナーで第2木曜日の相談員を務める。


草本 朋子氏
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高濱 正伸
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