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土井 高徳氏

「思春期の始まる小4からの ストレスを自分ではね返せる子どもの育て方 」

こちらの動画は、開始より05分00秒間どなたでもご視聴いただけます。

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10月7日(金)土井 高徳氏による「思春期の始まる小4からのストレスを自分ではね返せる子どもの育て方」と題した講演をZoom配信いたしました。
北九州市でファミリーホームを運営し、非行や虐待など様々な問題を抱える子どもたちと共に暮らしている土井氏。多くの子どもたちの自立を支えてきたご経験に基づき、思春期の始まる年齢のお子様への、ご家庭での対応方法をお話いただきました。
初めに、土井氏のファミリーホームを訪れる子どもたちは、虐待や不適切な養育の二次障害、もしくは発達障害の二次障害が背景にあり、日常生活や学校生活に支障をきたしているケースが多いと説明されました。その上で、日々の暮らしを通して安心感を覚える関係性を築いていく中で、自己肯定感や他者への信頼感を取り戻すことができると語られました。
土井氏はこうした「毎日安心して暮らせる環境」が子どもにとって非常に重要だと述べ、土井ホームでの取り組みを例に挙げながら解説されました。たとえ学習障害や感覚過敏など一人一人抱える問題は異なっても、学校と協力するなどして、それぞれの子どもに対し十分な理解と適切な対応を続けることで子どもは変わり、自立へ向かうことを示されました。とは言えとわいえ、叱らなければならない場面も当然あると土井氏。叱る時の基本は「軽くしかって、しっかり褒める。」だとし、ご家庭でも取り組める「叱る時のルール」も紹介されました。「穏やかに・子どもに近づいて・小声で」が原則で、何か指示をする際には、「具体的・肯定的・単純な」言葉かけが効果的だとしました。更に、子どもと接するときの「言葉・態度・表情・声質」の食い違いは子どもを混乱させるため、これらを一致させることが大事だと話されました。
講演後の質疑応答では「ゲームにのめりこむ子どもへの対応は」「クラスでいじめにあっている場合は」といった参加者から事前にいただいたご質問にお答えいただきました。
「困った子」は「困っている子ども」だという土井氏。様々な事例を伺う中で、子どものニーズへの理解と適切なサポートが、子どものしなやかな心を育むということが理解でき、大変学びの多い講演会となりました。

登壇者プロフィール
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土井 髙德氏(どい たかのり)
一般社団法人おかえり基金理事長(土井ホーム代表)/ 保護司
1954年福岡県北九州市生まれ。熊本大学法文学部卒業、北九州市立大学大学院博士後期課程修了。学術博士。福岡県青少年育成課講師、京都府家庭支援総合センターアドバイザー、産業医科大学治験審査委員。
日本ファミリーホーム協議会副会長、全国社会福祉協議会福祉サービス第三者評価事業に関する評価基準等委員、北九州市立大学大学院非常勤講師、福岡教育大学大学院非常勤講師などを歴任。
困難をかかえる子どもの支援で全国的に知られ、その取り組みはNHK「九州沖縄インサイド」、「福祉ネットワーク」、「クローズアップ現代」、TV東京「おはスタ」「田勢康弘の週刊ニュース新書」やRKB毎日放送「今日感TV」で紹介され、全国の教育者・保護者から注目を浴びている。
2007年から西日本新聞で2年8カ月間67回連載したほか、小学館教育誌「edu」誌上で2年10カ月間「思春期edu」を連載し、大きな反響を呼んだ。ソロプチミスト日本財団から社会ボランティア賞、福岡キワニスクラブから第24回キワニス社会公益賞、北九州市表彰(社会福祉功労)を受賞。
◆著書
「神様からの贈り物 里親土井ホームの子どもたち 希望と回復の物語」(福村出版)
「青少年の治療・教育援助と自立支援」(福村出版) 
「虐待・非行・発達障害 困難を抱える子どもへの理解と対応―土井ファミリーホームの実践の記録」(福村出版)
「ファミリーホーム開設・運営マニュアル―あなたにもできる小規模住居型児童養育事業」(福村出版)
「思春期の子に、本当に手を焼いたときの処方箋33」(小学館)
「ちょっとしたストレスを自分ではね返せる子の育て方」(青春出版社)
『5つの問題行動別「手に負えない思春期の子」への関わり方』(小学館)


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