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大迫 ちあき氏

「算数嫌いにならないために 算数が楽しめる子の親がしていること」

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 2月8日(水)「算数嫌いにならないために 算数が楽しめる子の親がしていること」と題し、幼児さんすう総合研究所 代表 大迫 ちあき氏のご講演をZoom配信いたしました。
 長年、幼児を対象にしたさんすう教室を運営する大迫氏。2020年に学習指導要領が変化し、文章問題や記述問題の増加、探究型の授業の開始など、親世代が受けていた暗記重視の算数教育では対応が難しくなってきていると言います。
 自身も学生時代は文系だったという大迫氏。「算数が嫌いにならないためには、親が理系か文系かは関係がない。適切な時期に、適切な方法で与えることが大事。」と話しました。
 まず、大迫氏は幼児期の算数には、「かず(数、比較)」「かたち(平面、立体)」「すいり(位置、規則性、回転・対称)」の3領域があると説明。「子どもは、自分に無関係の出来事に興味や関心を持たない。スポーツ好きならスポーツ、料理好きなら料理を通して教えるのが効果的。」と、日常の中で算数への興味を育む環境づくりが大切だと話しました。
 その上で、算数を好きになる家の中での具体的な「しかけ」を紹介。台所では「じゃがいもを5個取ってきて。」と声をかけるだけで数量感が養われ、散歩の途中で「電柱を数えてみよう。」と親子で取り組むことで「かず」が学べるなど、台所やお風呂、お手伝いや外遊びでの子どもへの声かけの方法を提案しました。そのほか、子どもが算数を好きになる親の口癖や嫌いになる口癖、また、積み木など身近に取り入れられる「数を学べる3種の神器」も紹介しました。
 さらに、「低学年で算数に苦手意識が強い場合は?」「年中だが、まだ正確に数字が書けない。」といった参加者からの質問にも回答。「低学年だが、進学塾の算数に四苦八苦している。親子で前向きに取り組むには?」という質問には、「まずは、簡単にできる問題に立ち返って。達成感を味わうと次のステップに行きやすくなる。」と述べました。
「数字そのものより、数量感を先に育てることで、小学校入学後も躓きづらく、算数の面白さを体感させてあげると、算数を好きになる好循環が生まれる。」と伝えた大迫氏。算数教育という、親自身が身構えやすい分野ながら、机上で問題を解くだけではなく、親子でもっと自由に、日常にあふれる「算数」を楽しみたいと思える有意義な時間となりました。

登壇者プロフィール
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大迫 ちあき氏(おおさこ ちあき)
️公益財団法人 日本数学検定協会認定・数学コーチャー&幼児さんすうエグゼクティブインストラクター / 株式会社 幼児さんすう総合研究所 代表
子育てが一段落したあと、中学受験の算数講師として小4〜6年を10年間指導、その後独立。️東京・恵比寿で2歳児から小学生までの子どもを対象とした「幼児さんすうスクール SPICA®」を運営。算数好きの子どもを育てると同時に、幼児期からのさんすう教育の重要性を感じ、その普及と指導者養成に努めている。
著書「算数ができる子の親がしていること」(PHP 研究所)「おりがみ百科 3・4・5 才 楽しく算数センスが身につく!」「おりがみ百科 5・6・7 才 図形力と考える力が身につく!」(世界文化社0「小 1 から小 3 で算数ぎらいにならない本」(内外出版社)「さんすうができる子になる遊びワーク」(朝日新聞出版)「たすひくねこ」(マイクロマガジン社)など。

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