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高橋 孝雄氏

「子どもを育む遺伝の力、環境の力」

こちらの動画は、開始より05分00秒間どなたでもご視聴いただけます。

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6月1日(月)、「子どもを育む遺伝の力、環境の力」と題して、慶應義塾大学医学部小児科学教室主任教授であり、日本小児科学会会長でもある、高橋 孝雄氏によるZoomライブ配信講演会を開催いたしました。
37年間小児科医として活躍されている高橋氏は「子どもを治すには、お母さんを治すこと」をモットーとされています。母親の不安や辛さに寄り添う温かな言葉は、昨年マガジンハウスから刊行された『小児科医のぼくが伝えたい最高の子育て』にも詰まっていて、育児書としては異例の8万部を超えるベストセラーになりました。
冒頭、高橋氏は患者さんとして多い「運動発達が遅い」ことを心配して受診される赤ちゃんのエピソードを語りました。大抵はひとりの赤ちゃんに、その両親、そして父方の祖父母が付き添うことが多い、と。なぜなら、心配のあまりお母さんは自分の親には言えず、お父さんは自分の両親に相談する場合が多いからとつけ加えました。そして、ほとんどのお母さんたちは、その原因は、妊娠中にした旅行や仕事、飲酒などではないかと後悔し、自分を責めるが、そもそも「遺伝子の力」によって設計されている「成長」は、それくらいでは変化しないと強調しました。母性は、深くて素晴らしい力であるが、時に切ないものであると語りました。
次に、「子どもにもってほしい3つの力」として、①自分で自分のことを決められる「意志決定力」②他人の喜びや悲しみを感じとることのできる「共感力」③自分のことが大好き、自分はこれでいいんだと思える「自己肯定感」を提示し、それらの力を育むには、たくさんの「実体験」が必要と語りました。幼児期は「おかあさん」と文字が読み書きできることより、「おかあさん」の手のぬくもり、叱られたときの迫力、自分のために謝ってくれたなどの実体験の蓄積があって「おかあさん」というものを想像できることの方が大切だと訴えました。
講演会後のアンケートには、「子どもに対して、ああしてはダメ、こうしなさい、こんな言葉をかけなさい、ではなくて、こんな風に親も自信が持てる講義に、また参加してみたいです」「涙なくしては聴けなかったです。素敵なお話しをありがとうございました。」と多くの感想が寄せられた講演会でした。

登壇者プロフィール
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高橋 孝雄氏(たかはし たかお)
慶應義塾大学医学部小児科学教室主任教授、日本小児科学会会長
1957年、東京都生まれ。医学博士、日本小児神経学会前理事長。小児医学全般と小児神経学を専門とし、36年間、数多くの子どもたちを診察してきた。また1988年からの6年間、米国ハーバード大学マサチューセッツ総合病院の小児神経科に勤務し、ハーバード大学医学部でInstructor in Neurologyも務めた。脳科学者として多くの論文を発表している。モットーは、「子どもを治すには、お母さんを治すこと」。母親の不安や辛さに寄り添う温かな言葉は、昨年刊行されたベストセラー『小児科医のぼくが伝えたい最高の子育て』にもたっぷり詰まっている。


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