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松村 亜里氏

「withコロナ時代 逆境に打ち克つ子どもの育て方」

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9月30日(水)「withコロナ時代 逆境に打ち克つ子どもの育て方」と題して、具体的な子育て講座やエビデンスに基づくポジティブ心理学が人気のNYライフバランス研究所 代表 松村 亜里氏によるZoomライブ配信をいたしました。
まず冒頭、「これまでに経験し、乗り越えてきた自分の逆境について思い出す」ワークからスタート。そして、今日、それが乗り越えられているのは、何によるのか?をそれぞれがチャットに書き出しました。家族とのつながり、サポートしてくれる友人、新しい行動を起こした、ひたすら読書をしたなどの書き込みを紹介。すでに乗り越えられてきているのは、強風にも折れることなくしなやかに耐える樹木の姿や、落ちても弾んで戻ってくるボールのイメージのような「レジリエンス」がみなさんには、備わっていると語りました。その上で、わが子が逆境を乗り越えられる子どもに育つために必要な3つの要素を紹介しました。
 1つ目は、「親が安全基地になる」。ハーバード生の研究結果より、親の愛情が高い学生たちは60歳過ぎた際に、病気の診断があるのは25%であり、一方で、親の愛情が低い学生は、87%を紹介。また、ハリーハロウの愛着研究を引用しながら、親からの愛情で充電でき、癒されるなどの経験のある子どもは、冒険や挑戦に積極的になれることを紹介しました。
 2つ目は、「結果よりプロセスに注目する」。100点のテストを持って帰った子どもに対する声かけで「賢いね」「頭がいいね」「すごいね」という結果に対する声かけはNG。能力を評価されてしまうと、失敗したくないために、簡単なものを選択し、失敗は能力がないせいだと思い、諦めが早くなる傾向が強まるとしました。一方、「努力したね」「どういう風に勉強したの?」などのようにプロセスに注目した声かけをすると、さらに難しいものにトライする意欲が増し、難しい問題に対しても粘り強く取り組め、できない場合にも回復力が強いというドゥエックの研究を披露しました。
 3つ目は、「弱みより強みに注目する」。一般的には、強みというと「スキル」「才能」「身体能力」のことだと思われがちですが、松村氏の研究するポジティブ心理学では、「興味」「個性」「性格」を強みととらえています。そして、人は誰しも強みを注目してもらうと問題行動を起こさなくなるというデータを紹介しました。わが子の強みをとらえ、伝えていくことで、子ども自身の「できるかも!」という自己効力感を伸ばしていけると訴えました。そして、最後に親自身が自分の強みを使うことや、自分のプロセスや頑張りを認めて幸せでいることが大事だと締めくくりました。

登壇者プロフィール
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松村 亜里氏(まつむら あり)
医学博士/臨床心理士/認定応用ポジティブ心理学プラクティショナー
母子家庭で育ち、中卒で大検を取り、朝晩働いて貯金をして単身渡米。英語学校卒業後、NY市立大学に入学。首席で卒業後、コロンビア大学院修士過程(臨床心理学)、秋田大学大学院医学研究科博士課程(公衆衛生学)修了。NY市立大学、国際教養大学でカウンセリングと心理学講義を10年以上担当し、2013年からNYで始めた異文化子育て心理学講座が好評で州各地に拡大。NYライフバランス研究所を設立してポジティブ心理学を広めている。
現在は、世界中に住む日本人を対象に隙間時間に自宅から学べる、オンラインの講座やラーニングコミュニティ(Ari’s Academia)に力を入れている。自分の人生の舵を取り、幸せな人生を創造できる人を増やすために、最新のエビデンスを毎日の生活にとり入れやすい形で提供。
2018年に開講した「世界に通用する子どもの育て方」オンライン講座が好評で、書籍化。それをベースにした「世界に通用する子どもの育て方」ベーシック、及び、アドバンス講座が認定講師により好評開講中。この内容を、企業や教育機関などの組織に応用したいというニーズに応え、実践者と研究者のためのラーニングコミュニティAri’s Academia for Professionalsと「ポジティブ心理学コンサルタント養成講座」も始動。


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