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角野 美智子氏 × 笹森 壮大

「音楽の力で子どもの『感性』を育む」

こちらの動画は、開始より05分00秒間どなたでもご視聴いただけます。

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7月9日(金)ピアノ教室主宰の角野美智子氏と花まるグループ アノネ音楽教室代表の笹森壮大による「音楽の力で子どもの『感性』を育む」と題した対談をZoom配信しました。
はじめに「日々の生活の中で、感性を育むためにできること」をテーマとし、角野氏は子育てで実践したことや教室の生徒への指導で心がけていることが語られました。子どもと夕焼けを見たときに「どんな音楽が聞こえてきそうかな?」という声をかけたり、悲しいストーリーの絵本や映画を一緒に見てその気持ちを味わい、悲しい曲を演奏する際にはその気持ちを思い出して弾くことにつなげたと語りました。大事なことは、母親が「感性を育むためには、〇〇をしなきゃ!」と意気込むのではなく、母親自身が好きなものを自然に子育てに取り入れること、そうすることができる気持ちの余裕を持つことで大切であると強調しました。笹森は生徒に1つの曲を2つのパターンで演奏して聴かせ、生徒が「いいな」と思ったものを選ばせていること、曲について感じたことを生徒に言語化させていると語りました。また、角野氏は曲選びでは「この曲が好き」と「自分で決めた」を両立させ、自己決定感、満足感につなげていること、笹森はコンクールでは「結果」に注目しがちだが、他の子と比較するのではなく、その子自身の成長に目を向けて寄り添うことも大切にしてほしいと語りました。
次のテーマは「子どもの好きや才能を伸ばしたい親子の関わり方・環境」。子どもが教室でのレッスンを集中できずに終えてしまったとき、母親はつい「もう次回からレッスンに連れてこないよ!」と言ってしまいがちだが、笹森は「お腹減っていたけれど、15分間頑張ったね」「眠かったけれど、5分間頑張れたね」と幸せを感じる言葉で締めくくってあげてほしいと語りました。すると子どもは「僕は、レッスンを頑張れたんだ。ここは楽しい場所だ」と思えて、音楽を好きなままでいられると説明しました。角野氏も、特にコンクールの練習中、母親は子どもの演奏にダメ出しをしてしまいがちだが、「どうやっていこうか?」と子どもに声をかけ、動画や絵本を一緒に見て曲をイメージするなど、親子で一緒にコンクールを乗り切る姿勢を持ってほしいと語りました。
さらに「音楽で養うことができる力」として、集中力、時間管理力、非認知能力やGRIT(コツコツと長い時間努力できる力)を挙げ、「子どもが音楽を楽しく練習する方法」としては母親が子どもの小さな変化に喜んで信頼関係を作ること、「次は」「そしたらね」「じゃあさ」「レベルアップするよ」などの子どものやる気を育む未来志向の言葉を使うことを提案しました。
音楽と感性をテーマとして、子どもへの声掛け、関わり方や家での環境作りなど、日々の生活の中で感性や才能を育むためのヒントがたくさん学べた時間となりました。


角野 美智子氏(すみの みちこ)
角野 美智子ピアノ教室 主宰
これまでに主宰する音楽教室より、ショパン国際コンクールin Asia、ピティナ・ピアノコンペティションなど各種ピアノコンクールで延べ100名以上の受賞者を輩出。また、東京藝大・藝高をはじめ、音大・音高受験指導でも高い実績を上げる。ピティナ指導者賞連続20回受賞。そのうち、6回の特別指導者賞も併せて受賞。導入期から上級までバランス良く育て上げる指導法で高い評価を受ける。2018年には、自身の子育て・指導経験を生かして、独自のリトミック教室「プチアンジュ」を開講。0歳児から音楽・知性教育を通じて感性を育み、地頭をよくする育児法を導入。ピアノレッスンを通して、チャレンジ型の子どもに、人間として生きていく上で必要な強い心を育てる大切な下地作りにも力を入れている。指導法や子育てセミナーの講演「感性豊かな真に音楽好きな生徒を育てるには」「原石を磨く指導法」など全国各地で開催し好評を得ている。全日本ピアノ指導者協会正会員、ステップ派遣委員、全国大会審査員、ショパン国際コンクールin Asia組織委員、アジア大会審査員をはじめ、各種コンクールの審査員を務める。
著書:『「好き」が「才能」を飛躍させる子どもの伸ばし方』(ヤマハ)
二人のピアニスト角野 隼斗(かてぃん)・角野 未来の母にして、コンクール入賞者を述べ100名以上輩出したピアノ指導者である著書による、「原石を磨く」子育て論。


笹森 壮大(ささもり そうた)
アノネ音楽教室 代表
桐朋学園女子高等学校音楽科(男女共学)を経て、桐朋学園大学音楽学部に入学し、2008年よりフランスへ留学。留学から帰国後、演奏活動をしながら、オーケストラにて後進の育成にあたる。指導をする中で、従来の音楽教育に問題意識を持ち、「教育」に特化した音楽教育集団を作りたいと思いから、花まる学習会に入社。花まる学習会の教室長として年間250人の指導をしながら、音楽室設立の準備を進め、2015 年、花まる学習会にて音楽教育部門「花まるメソッド音の森」を立ち上げる。2019年、花まるグループから独立。音楽教室やコンサート事業を柱とする「株式会社グランドメソッド」、教材開発専門の会社「株式会社国際音楽教育研究所」を設立。2020年1月、音楽教室の事業名を「アノネ音楽教室」に変更。
音楽教室の入会者数は開講から4年半で、延べ1000人を超える。コロナ禍においても、オンライン授業に全面的に切り替え、子どもたちの学びを止めることなく継続。「本物の芸術に触れ楽しみながら音楽を学び 豊かな感性を育む」という理念をもとに、一般の方も参加ができる音楽教室主催のコンサートを開催し、来場者数は4000人を超える。また保護者向けの講演会、指導者研修も多数行っている。
著書に『感性と知能を育てる 音楽教育革命』『幼児期だからこそ始めたい 一生ものの音楽教育』がある。



笹森 壮大
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角野 美智子氏
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角野 美智子
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