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安部 敏樹氏 × 高濱 正伸

高濱ナイト「ゲスト:安部 敏樹氏」

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花まる学習会の代表を務める高濱 正伸が、社会の第一線で活躍されているゲストをお呼びして、子どもの頃に好きだったことや、熱中していたことをお聞きし、子育てのヒントを得る「高濱ナイト」。
 5月15日(金)に行われた第13回目は、中高生向けの「社会問題の現場を見に行くスタディツアー」で話題のリディラバ代表 安部 敏樹氏をお招きしました。主催するリディラバのスタディツアーは300種類にものぼり、中高校生の修学旅行先としても採用され、10,000人以上を社会問題の現場に送り出しています。
 対談は、幼少期のエピソードから始まりました。3~4歳の頃、横浜駅で迷子になり、自分の記憶のなかの風景を頼りにひとりで40分歩いて家に帰った、と安部氏。高濱は「それは地頭最高!それができるのは空間認識力そのものだから」と驚きました。
思 春期になるとご両親とうまくいかなくなり、祖父の家に預けられたり、路上生活をすることもあったそうです。成績がふるわなくなった安部氏に高3の春、転機が訪れます。大学附属の高校でクラスメイトがみんな内部進学で大学入学が決まるなか、安部氏の成績ではむずかしいと担任の先生から申し渡されました。心配してくれるクラスメイトたちが「ドラゴン桜」プロジェクトとして勉強を教えてくれ、見事に東大に合格します。高濱は、「安部ちゃんは、可愛げがある。応援したくなる雰囲気がある。ずるさがないのがわかってもらえているから、助けてもらえるんだよね」と。「友だちが助けたくなるような人になれ!」は、子育てのひとつのヒントだと訴えました。
 ソーシャルイノベーターとして活躍される安部氏が2009年に学生団体から始めたスタディツアー。人の行動を変える、人生を変えるメディアを作りたいという思いで始めたといいます。フードロス、臓器移植、ホームレスなどの社会問題に触れる際に、旅という形にすることで、当事者との直接的な接点があり、接する時間が長いということが、心を揺さぶり考えるきっかけになるからと、立ち上げの理由を話されました。花まる学習会恒例「高濱先生と行く修学旅行」が、広島の原爆ドームや水俣病、特攻隊などをテーマに行われているのと重なる部分が多く、高濱は深く共感していました。
 最後に、「みんなが、そんなの無理でしょ!」ということにチャレンジして「できたじゃん」と感じる成功体験が大事と安部氏。「できる!と勘違いすること」をつぶすと、主体性を失ってしまいかねない。親や周りの大人は子どもが勘違いできるようにするのが大事と締めくくりました。「応援したくなる」安部氏の真っすぐなことばとエネルギッシュな生き方が強く心に残る会となりました。
 
登壇者プロフィール
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安部 敏樹氏(あべ としき)
社会問題をツアーにして発信・共有するプラットフォーム『リディラバ』を2009年に設立。これまで300種類以上のプログラムを実施、10,000人以上を社会問題の現場に送客する。中学・高校の修学旅行や企業研修などにもスタディツアーを提供するほか2018年からは社会問題の構造を伝える会員制ウェブメディア「リディラバジャーナル」サービス提供開始。多方面から誰もが社会問題に触れやすい環境の整備を目指す。著作に『日本につけるクスリ』(竹中 平蔵氏との共著)、『いつかリーダーになる君たちへ』(日経BP)などがある。

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)
1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック作問委員。2018年7月より、日本棋院理事。
1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。
各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。
障がい児の学習指導や青年期の引きこもりなどの相談も一貫して受け続け、現在は独立した専門のNPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」として運営している。
公立学校向けに、10年間さまざまな形での協力をしてきて、2015年4月からは、佐賀県武雄市で官民一体型学校「武雄花まる学園」の運営にかかわり、市内の公立小学校全11校に拡大されることが決定した。
ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、朝日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場している。


安部 敏樹氏
安部 敏樹氏
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安部 敏樹
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高濱 正伸
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